どんぐり倶楽部とは

 糸山泰造先生が考案した「どんぐり倶楽部」のメッソッドです。算数の文章問題を絵図で解く指導によって、すべての教科に必要な「考える力」を身に着けます。


糸山泰三先生の考え

「小学校低学年の時に満点ばかりとっていた子が、小学校高学年や中1の3学期になると、特に原因があると思えないのに、急に「分からない」と言い出すという話をよく耳にします。あまりにもそういった例が多いので当たり前になっているようですが、私はこれは異常なことだと思っています。

これは低学年の時に深い学習を怠った結果、表面的な理解に止まってしまうことが原因だと考えています。小4以降の学習内容が急に難しくなっているためではなく、低学年ですべきこと、つまり考える力の養成をしないで暗記力と計算力で点数をとっていた未発達な子供たちが高学年で学業不振に陥っているのです。

人は通常、9歳前後を境に思考形態が変わる(日常的で現実的なことだけを考える→いろんな考えができる)ようになっています。この境を乗り越えることで成熟した考え方(抽象思考)ができるようになるのです。

ところが、頭の中で言葉の操作(思考)が十分にできないと、この境を乗り越えられなくなってしまうのです。教育界では、この境目を「9歳の壁」と言ったり、「具象的世界から抽象世界への飛躍ポイント」と言ったりします。飛躍ができない子供たちには一様に思考力が育っていません。

本当の学力、すなわち「絶対学力」とは、けしてパターンを分類して素早く処理する、言い換えれば解き方を覚える能力などではなく、未知の問題を前にしても揺るがない自信で黙々と工夫し考える力のことです。そして生きる力とは切り口を変えて見ることができる柔軟な思考力のことです。「9歳の壁」を乗り越えられないと、これらの力はどちらも育ちません。

そこで私は、どのようにしたら子供たちに本当の学力(絶対学力)をつけることができるかを考え、具体的な方法をこれまで著書で公開してきました。私の考えは全て、進学指導の現場において実際に子供たちから教えられたものばかりです。ですから机上の空論は一つとしてありません。」


(「どんぐり倶楽部オンラインホームページ

教育アドバイザー 糸山泰三」より抜粋)



12歳までに「絶対学力」を育てる学習法

草思社

2007年09月14日刊(販売中)

定価:1,200円(税別)